わたしの日記
 
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2017年3月23日を表示

難易度が高い割に弁護士って

国家資格難易度からいうと、多分、上の方にあてはまるであろう司法試験。
でも、難易度が高い割に、弁護士って・・・あっちこっちにいっぱいいると思いませんか。
常日頃から何処かのTVやラジオに、どこかの弁護士が出演しているように思えるのは自分だけでしょうか。
しかし実際の所、さすがに超高水準なだけあって、司法試験の合格する確率は3%から4%だったんですよね。
今はそのような旧型の司法試験から新しい司法試験に代わって、年によっては40%よりも高い合格するパーセンテージが記録されてはいます。

これでは難易度ハイレベルと言えないじゃないかっ・・・という感じもしますよね。
しかし実の所、新しい司法試験は高レベルの学力を必要とする法科大学院を修了しないと、試験を受ける権利を得る事ができないのです。
もし仮に、その代わりの処置として設置されている予備試験を受けるとしても、その予備試験は難易度トップだった時代の司法試験一次に相当するものです。
結果、古い司法試験時代に比較して、受験者数が格段に減少していると思われます。
そこで、合格する確率だけで見れば、難易度は下降したように映る訳です。

難易度というのは、このように受験者数や試験の中身などによっても大きく相違して来ます。
ようするに、誰でもが受験可能だった頃の古い司法試験と、現在の新しい司法試験では、難易度も、合格者の数もそれほど大きくは変化していない・・・と私は感じますね。
その論拠に、ただ今、我が国の弁護士会に登録し、プロフェショナルな弁護士として動いている人は、3万人あまりしかいないそうです。
案外と少ないような印象を受けるかも知れませんが、難易度の高い司法試験の合格者数から見て、これは程よい数字でしょう。

そもそも、司法試験にパスしたかったからといって、絶対に全員が弁護士になるとは言い切れないですからね。
検事や裁判官の道を目指す人もいるし、せっかく試験にパスしても、法曹に関わろうとしないヒトだって存在します。
しかも、例え司法試験にパスしても、その後、司法修習所に入所して、そこで約1年間の司法修習を受講したのち、司法修習試験をパスしなければ弁護士になることはできません。
実はこの司法修習試験も国家試験のうちに入っており、難易度の高い司法試験の後に、はたまた難関国試があるという訳ですね。

難易度の高さは、ある意味、当該職業の難易度の高さとも言えます。
例え新しい司法試験になっても、合格率のみで見ると弁護士はまだまだ特異な仕事です。
とはいえ、弁護士が多く思えるのは、きっとそれだけ意欲的に動き回っているからではないのかと自分は考えます。
それに、実際には超難関の司法試験を受けた経験がない役者弁護士が、TVドラマの中で健闘しすぎているということもあるでしょうね。

そのせいか法令が変化して、ある程度のコストと時間を費やさなければ受験資格が獲得できなくなった今でも、弁護士をめざし、司法試験を受けたい人の数は減りません。
やっぱり難易度の持つ価値もあり、甚大な人気が継続しています。



3月23日(木)09:04 | 仕事 | 管理


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